なぜこのシリーズだけ毎度感想記事を書いているのだろう、と思いつつ習慣なので……
※ ネタバレしかない
弥栄以降ずっとなんだけど、雪哉おまえ…………！とわなわなしながら読んでいる。
最初から面白かったのに、巻を重ねるごとに面白さ加速していてすごい。
あせびの御方がこわいよう、まだ何もしていないのがこわいよう。
金烏代は信用できそうな善良なひとだけど、母があせびっていうのがな……母のことを優しい人だと信じているのがな……
冬の姫もこのまま引き下がってくれるとは思えないというか、あせびに利用されて悪魔合体して来そうでこわいよう。
でもあせびってサイコパスで洗脳上手だけど政治力はないので、雪哉や澄生をどうこうする力はない気もする。
春の姫はそつなく頭が良くて好みのタイプなのだけど、東家の人間は信用するのこわい。あせびのことだけじゃなく。
夏の姫は信用していいのだろうか、裏切られまくっているので疑心暗鬼になってしまう。
前回で長束兄上にオブサーバーついたはずなので、兄上も裏で動いているのは確かだと思うんだよな。
澄生が最高の女で最高です。
雪哉は女に足を掬われろと思っているので、姫宮再起の前に雪哉はっ倒してくれそうな女の子が出てきて喜んでたら、本人だった。
しかも雪哉気づいていた。
若宮への巨大感情が見え隠れしていて、「私」がすべて捨てられたわけじゃないことがわかって嬉しい。
弥栄のときから雪哉が姫宮のこと憎んでるようだったので（そのときから憎んでいたのか、いずれ敵対する伏線としての空気感だったのかわかりかねるけど）、
あの不穏な感じが回収されてきて楽しい。
雪哉の原点、山内を守りたいというところにあったのは間違いないと思うんだけど、
弥栄の件で大衆嫌いになって、
今は山内の延命のために動いているのか、壊したいのか。
もう雪哉が何考えてるかわかんないよ。
金烏殺害までの間の雪哉の政治を復習する必要を感じているけど、あの巻読むのつらい。
それよりわからないのは治真だよ。
あの可愛かった治真を巻き込んでごめんね……でも雪哉のそばにいてくれてありがとう……の気持ちでいたけど、
雪哉に付き従うことを目的としているのか、政治家として成功することが目的なのか、
雪哉の政治をどう考えているのか、
ぜんぜんわからん。
こいつ文官の長やってるけど武官出身なんだったわと思い出されてときめいた。
ときめきたくないー今の雪哉にときめきたくないーくやしい。
最後の最後だけ「雪哉」になるのずるくない？
もういやだよもう隠居しよう雪哉。穏やかに生きてくれ……
